ウクライナ国営の原子力企業は5日、南東部のザポリージャ原発で再び攻撃があり、唯一稼働していた原子炉が外部電源から切り離されたと明らかにしました。

ロイター通信によりますと、原子力企業のエネルゴアトムは5日、ザポリージャ原発で砲撃によって火災が発生し、送電線が損傷したと明らかにしました。

これにより、唯一稼働していた原子炉6号機が、外部電源から切り離されたとしています。ただ、内部の発電機により電力の供給はできているということです。

ウクライナのエネルギー相は自身のSNSで、「周辺では戦闘が行われていて、送電線の修復は不可能だ」とした上で、「世界は再び原子力災害の瀬戸際に立たされている」と懸念を示しました。

ザポリージャ原発では、8月にも砲撃で原子炉が送電網から切り離され外部電源が一時的に途絶える事態となっていて、相次ぐ攻撃への懸念が高まっています。