ガザ地区“戦闘一時休止”3日目 今後の人質解放は? 続く駆け引き
戦闘の休止期間3日目。26日も人質の解放はあるのでしょうか? ガザ地区近くのイスラエルのスデロットから中継です。
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私は今、ガザ地区との境界から2キロほどの地点に来ていまして、フェンスの先に見えているのがガザ地区です。
戦闘の一時休止期間が始まる前日である3日前にもこの周辺で取材したのですが、その際に頻繁にとどろいていた爆発音などは、現在は全く聞こえません。
一方で、イスラエル軍関係者が見回りをする姿が確認できたほか、きのうの夕方にこの地点を訪れた際には、偵察のためでしょうか、無人機が絶え間なく周辺を飛行するなど、戦闘の休止期間中もガザ地区の周辺では、警戒が続いています。
――戦闘の休止期間3日目ですが、26日も人質の解放はありそうでしょうか?
25日はハマス側が「イスラエルの合意違反があった」と主張したことなどから、解放が深夜にずれこみました。
ただ、イスラエル政府は、26日にハマス側が解放するとしている人質のリストを受け取ったと明らかにしていることから、解放の条件となっているパレスチナ人の囚人の釈放とあわせて、人質の解放が進むものとみられます。
――あす27日が戦闘の休止期間の最終日ですが、その後の見通しは立っていますか?
双方の合意では、「新たに10人の人質を解放するごとに、戦闘の休止を1日、延長する」ことが可能となっています。
交渉の仲介をしているカタール政府は25日、外交団をイスラエルへと派遣していて、今回の戦闘の休止を、「停戦」へと繋げたい考えです。
ただ、イスラエル軍は、「戦闘の休止期間が終了次第、ハマスの殲滅という目標のため 直ちにガザ地区での作戦を再開する」とけん制するなど、強硬姿勢を崩していません。
イギリスのBBCは、「1日から2日程度の延長のために、さらに人質を解放することを視野に交渉が進んでいる」と報じていて、今後の交渉の行方が注目されます。