ハリス氏、副大統領候補ウォルズ氏と初の集会 激戦州での支持拡大狙う
11月のアメリカ大統領選挙に向け、民主党候補のハリス氏は自身の副大統領候補にミネソタ州知事のウォルズ氏を指名し、初めての集会を行いました。
ハリス副大統領はおよそ30分間の演説の大部分をウォルズ氏の経歴や政策を紹介する時間に充て、州知事としての実績などをアピールしました。会場では度々、ハリス氏の声がかき消されるほどの大歓声が沸き起こりました。
民主党 ハリス副大統領
「『中間層が強くなればアメリカは強くなる』などウォルズ氏と私は多くの点で意見が一致している。中間層の強化は、私が大統領になったときの重要な目標だ」
民主党 ウォルズ副大統領候補
「これから(選挙まで)91日間ある。私はホワイトハウスでハリス氏を助ける。そして我々が皆さんを助ける」
ハリス氏は政策について、中間層を強化することで経済を底上げする姿勢を強調。「高すぎる物価を下げ、生活費を引き下げる」と述べたほか、人工妊娠中絶の権利保護などを訴えました。
――副大統領候補にウォルズ氏を起用したのはなぜでしょうか?
ウォルズ氏が知事を務めるミネソタ州は民主党が優位ですが、隣接するウィスコンシン州などの激戦州で、支持を広げたい狙いがあります。
アメリカメディアは、ウォルズ氏を選んだ理由について、ハリス氏との相性の良さや中間層を支援する政策を進めた州知事としての実績、さらに庶民的な人柄や、陸軍の州兵、高校教師などの経歴が労働者層の支持につながるとの期待感があると分析しています。