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【コロンビア号事故から20年】NASAは事故の教訓をどう活かすのか 現場で尽力する2人の人物を取材

2023年2月7日 13:59
【コロンビア号事故から20年】NASAは事故の教訓をどう活かすのか 現場で尽力する2人の人物を取材

コロンビア号事故から今年で20年。スペースシャトルの事故による教訓は今でも有効で現場で活かされ続けている。事故後、運用再開に尽力したあの2人の日本人宇宙飛行士の活躍も紹介。一度失った信頼をどう勝ち得たのかその奮闘を再発見。

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宇宙飛行士7人が死亡したスペースシャトル、コロンビア号の事故から今年の2月1日で20年を迎えました。2025年に月面着陸を目指すアルテミス計画がスタートし、民間人の宇宙飛行も今後拡大していくとされる中、NASAは事故の教訓をどう受け継いで次世代に生かそうとしているのか、過去の事故を検証し未来の宇宙開発に尽力する2人の人物を通して見ていきます。

アルテミス計画1号機の打ち上げでもリポートした、日本テレビNY支局の末岡記者の取材です。

末岡記者は、自身が小学生だった頃にみたスペースシャトル・チャレンジャー号の爆発事故と20年前にコロンビア号が空中分解する映像が鮮明に心に刻まれていて、悲劇を繰り返さないためNASAがどのような対策を取っているのかを知りたいと思い取材をはじめました。

NASAでは過去の死亡事故が1月末から2月1日までの間に起きていて、毎年1月の最終木曜日を「追悼の日」と定めています。ことしの追悼式典は1月26日に行われ、殉職した宇宙飛行士に黙祷が捧げられ、宇宙開発への安全を誓う日となりました。

宇宙からの帰還時に耐熱素材の問題で、シャトルの機体がバラバラになって宇宙飛行士7人が死亡したコロンビア号事故から2月1日で20年となります。NASAは他にも大きな死亡事故を起こしていて、1967年1月27日には、訓練中のアポロ1号で火災が起き3人が死亡、1986年1月28日にはスペースシャトル・チャレンジャー号が打ち上げ時に爆発して7人が亡くなりました。

3つの大きな事故がいずれもこの時期に起きたわけですが、その中でも今年で20年という節目にあたるコロンビア号の事故について宇宙飛行士の野口聡一さんもTwitterにこう書き込んでいます。

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