ロシアの首都モスクワで3日、ウクライナでの戦闘に動員された兵士の妻や母親らが抗議集会を開き、兵士の帰還を求めました。

ロイター通信などによりますと、モスクワの赤の広場で3日、ウクライナでの戦闘に動員された兵士の妻や母親らが、夫や子どもたちを帰還させるよう求める抗議集会を開きました。

この集会は、プーチン大統領が2022年9月、ウクライナ侵攻の兵員不足を補うため、予備役の部分動員を宣言してから500日目となるのを機に行われました。参加者たちは、戦闘で亡くなった兵士を悼む献花もあわせて行いました。

参加した兵士の妻の一人は「夫には生きて帰ってきてほしい。私はひとりで生きたくない」と、一日も早く夫を帰還させるよう訴えました。

また、この集会を取材していた海外のジャーナリストを含む少なくとも27人が、警察に拘束されました。この中には、ロイター通信の記者も含まれていたということで、ロイター通信は「ジャーナリストは妨害などを恐れず、自由に報道できるようにするべきだ」と、ロシア当局の対応を非難する声明を発表しました。