“高度なAI開発”一時停止求める署名活動、米国中心に広がる イーロン・マスク氏など約1200人が賛同し署名
人工知能「チャットGPT」の利用者が増え、各企業による開発競争が加速する中、高度なAIの開発を一時停止するよう求める署名活動がアメリカを中心に広がっています。
署名活動は、AIの安全性やリスクについて研究するアメリカの非営利団体が始めたものです。
「巨大なAI実験を停止せよ」と題した書簡を公開し、チャットGPTの最新システム「GPT-4」より高度なAIについての訓練を、少なくとも6か月間、停止するよう求めています。
これまでに起業家のイーロン・マスクCEOや、アップル共同創業者のスティーブ・ウォズニアック氏のほか、マサチューセッツ工科大学のAI研究者など、(日本時間30日午前6時現在)およそ1200人が賛同し署名しています。
書簡ではAI開発の現状について、「人々の情報網をプロパガンダや嘘で溢(あふ)れさせてよいのか。高度なAIはリスクが管理可能だと確信できた場合のみ開発されるべきだ」と訴え、一時停止できないならば政府が介入する必要があるとしています。