水かさが瞬く間に上昇…地下道でバスなど水没、7人死亡 「人災」との指摘も 韓国・豪雨被害
韓国でも豪雨による被害が広がり、これまでに33人が死亡しました。中部では、地下道に路線バスなど複数の車両が水没し、少なくとも7人が死亡しました。現場から河中春樹記者が中継。
現場の道路は地面の下までずっと続いていて、この下で水没が起きたという状況です。現在は軍がポンプ車を使って水をくみだす作業を行っています。先ほど、レッカー車にけん引され貨物車1台が中から出てきましたが、車両の一部は今も水没したままです。
清州市では15日朝、地下道の脇を流れる川の水が流れ込み、路線バスや乗用車など15台が取り残され、少なくとも7人が死亡、今も10人程度が行方不明のままです。
バスの乗客が撮影した映像からは、水がドアの隙間から一気に車内に流れ込むのが確認できます。当時、現場に居合わせた貨物車のドライバーは、水かさが瞬く間に上昇したと話しています。
現場にいたドライバー「怖かったですよ。(貨物車は)車高が高いので、まさかこれほど水が上がるとは思わなかった」
韓国メディアは、現場は当時、通行規制がされておらず、「人災だ」との指摘も出ていると報じています。
雨による被害は韓国の広い範囲に及んでいて、これまでに33人が亡くなったほか、10人の行方がわかっていません。
尹錫悦大統領は、外遊先のポーランドからオンライン会議に参加し、通行規制の不十分さなどを指摘した上で迅速な支援を指示しました。