ノーベル生理学・医学賞のカリコ氏が喜び語る 新型コロナワクチンの“基礎技術”発見
ノーベル生理学・医学賞に、新型コロナウイルスワクチンの基礎となる技術を発見した研究者ら2人が選ばれました。そのうちの1人、カタリン・カリコ氏が、NNNの取材に応じ、受賞決定の喜びを語りました。
受賞が決まったのは、ハンガリー出身でバイオ医薬品企業ビオンテックのカタリン・カリコ顧問と、アメリカ・ペンシルベニア大学のドリュー・ワイスマン教授の2人です。
受賞理由については、2人によるメッセンジャーRNAの研究は、前例のない速度での新型コロナウイルスのワクチン開発に貢献したとしています。2人は、「メッセンジャーRNA」を人工的に作る際、ヒトの体内で異物と認識されないようにする手法を発見し、それがワクチンの基礎となりました。
カリコ氏は、日本時間2日午後7時半過ぎ、NNNの電話取材に応じ、今回の受賞について、「聞いたときは信じられなかった」などと喜びを語りました。
ビオンテック カタリン・カリコ顧問
「(電話で一報を聞いた時は?)公式発表を見るまで信じられなかった。(電話に出るために起きていた?)いいえ、寝ていました」
「メッセンジャーRNA」を用いた技術が確立されていたことで、新型コロナウイルスのワクチンは、パンデミックから1年足らずでの実用化につながりました。