イラン大統領選 上位2人による決選投票始まる
イランの大統領選挙は、5日、上位2人による決選投票が始まりました。
ライシ大統領が、5月にヘリコプター事故で死亡したことを受けて行われているイランの大統領選は、先月28日の投票で過半数を得た候補がいなかったため、5日、上位2人による決選投票が始まりました。
決選投票は、1位の得票だった欧米に融和的な改革派のペゼシュキアン元保健相と、2位だった欧米と対立する保守強硬派のジャリリ元最高安全保障委員会事務局長によって争われています。
1回目の投票では、ペゼシュキアン氏が100万票ほどリードしていましたが、300万票以上を獲得して3位だったガリバフ氏がジャリリ氏の支援を表明していることから、決選投票ではジャリリ氏が逆転するとの見方も出ています。
一方、1回目の投票では、反体制派からボイコットが呼びかけられたことを受けて、過去最低の投票率となっていました。
同じく決選投票となった2005年の大統領選では、1回目よりも決選投票の方が投票率が低くなっていることから、過去最低の投票率を更新する可能性があります。