米トランプ前大統領、第三者の監督求め提訴 FBI押収の文書めぐり
アメリカのトランプ前大統領は22日、FBI(=連邦捜査局)が南部フロリダ州の自宅への捜索で押収した文書の取り扱いについて、「特別管理人」と呼ばれる第三者の監督を求め、フロリダ州連邦地裁に提訴しました。
FBIは今月8日にフロリダ州にあるトランプ氏の自宅、「マル・ア・ラーゴ」への家宅捜索で、ホワイトハウスから持ち出された機密文書だとする文書11点などを押収しています。
これについてトランプ氏は声明で、「全ての文書の機密扱いは、すでに解除されている」「違法に押収した文書の調査は、直ちに停止すべきだ」として、「特別管理人」と呼ばれる第三者による監督を求めて、フロリダ州の連邦地裁に提訴しました。
一方、有力紙ニューヨークタイムズは22日、トランプ氏が去年1月に退任して以降、アメリカ当局がトランプ氏から回収した機密文書が300点以上にのぼるとの関係者の話を伝えています。
このうち、今年1月に国立公文書館が機密文書150点以上を発見、回収したことが、今回のFBIの家宅捜索の引き金になったとしています。