北朝鮮ミサイル発射、韓国大統領の就任式や米大統領との首脳会談控え…さらなる軍事行動の可能性も
北朝鮮は4日正午ごろ、弾道ミサイル1発を日本海に向けて発射しました。日本のEEZ=排他的経済水域の外に落下したということです。
韓国政府は緊急の会議を開き、国連安保理決議に明確に違反するとしてミサイル発射を強く糾弾しました。
韓国軍によりますと北朝鮮は午後0時3分ごろ、平壌の順安一帯から日本海上に弾道ミサイル1発を発射しました。飛距離はおよそ470キロ、高度は780キロ程度と分析しています。
防衛省によりますと、日本のEEZ=排他的経済水域の外に落下したということです。
北朝鮮のミサイル発射は、先月16日以来で、今年だけで13回目です。今回の発射地点と同じ順安一帯からは、3月にも新型のICBM=大陸間弾道ミサイル「火星17」と主張するミサイルの発射実験を行っています。
韓国メディアによりますと、韓国軍は今回のミサイルについてもICBMなど中長距離弾道ミサイルの可能性を念頭に分析しています。
金正恩総書記は先月25日の軍事パレードの演説で、「保有する核武力を最大限、急速に強化・発展させる」と述べていました。
韓国では10日に尹錫悦次期大統領の就任式を控え、今月21日にはアメリカのバイデン大統領との首脳会談も予定されています。
北朝鮮が今後、さらなる軍事行動に踏み切る可能性もあります。