スウェーデン 再びコーラン燃やすデモ トルコ反発 NATO加盟交渉に影響か
スウェーデンで、28日、デモが行われ、イスラム教の聖典コーランが燃やされました。スウェーデンのNATO=北大西洋条約機構への加盟に難色を示しているトルコ側が反発していて、加盟交渉への影響が懸念されています。
ロイター通信によりますと、ストックホルムにあるモスクの前で、28日、イスラム教を批判するデモが行われ、聖典のコーランが燃やされました。
スウェーデン当局は、コーランを燃やした男を逮捕しましたが、当局がデモを許可したことをめぐって、イスラム教徒が多く住むトルコ政府が、「表現の自由を口実に残虐な行為を容認することは受け入れられない」と強く反発しています。
今年1月にストックホルムにあるトルコ大使館前で、コーランを燃やすデモが起きたことをめぐり、トルコ側が強く反発してスウェーデンのNATOへの加盟に難色を示し続けてきました。
NATOへの加盟には加盟国のトルコ議会で承認が必要で、来月11日から行われるNATO首脳会議を前に、スウェーデンとトルコが加盟に向けた交渉を続ける予定ですが、新たなデモの発生で、交渉への影響が懸念されています。