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フランスの核抑止力“欧州に拡大”議論始める考え マクロン大統領

2025年3月6日 11:46
フランスの核抑止力“欧州に拡大”議論始める考え マクロン大統領

フランスのマクロン大統領が5日、テレビ演説を行い、フランスの核の抑止力をヨーロッパにも広げる議論を始める考えを示しました。

マクロン大統領は5日、テレビ演説で、ロシアはヨーロッパ全体の脅威だとした上で、「フランスの核の抑止力で、ヨーロッパを防衛する議論を始める」と述べました。

ヨーロッパでは、アメリカのトランプ大統領がロシア寄りの姿勢を示していると危機感が広がっていて、マクロン大統領は「アメリカが我々の側に留まってくれると信じたいが、 そうでない場合に備えて準備しておかなければならない」と述べています。

その上で、核兵器使用の決定権は、あくまでもフランス大統領が持つと強調しました。

ヨーロッパではイギリスとフランスだけが核を保有していて、マクロン大統領はドイツの次期首相となる見通しのメルツ氏からの要請を受け、今回の決断に至ったとしています。

EU首脳は6日にブリュッセルで緊急会合を開く予定で、今後の安全保障体制について議論する見通しです。

最終更新日:2025年3月6日 11:46