中国で感染者増…吉林省の大学で集団感染 “ゼロコロナ”政策が岐路に
中国で、新型コロナウイルスの感染者が増え続けています。中国東北部の吉林省にある大学でも集団感染が発生するなど、中国のいわゆる「ゼロコロナ」政策が岐路に立たされています。
中国吉林省の吉林市では9日だけで134人の感染が確認されました。中国メディアによりますと、感染者の大半は吉林市にある大学内でのクラスター感染とみられ、中国当局は大学の幹部を処分しました。
また山東省の青島市でもクラスター感染の発生が報告されているということです。
中国本土の新規感染者は9日、402人に達し、徹底した都市封鎖などで感染を封じ込めるいわゆる「ゼロコロナ政策」のほころびが見え始めています。
中国政府は「ゼロコロナ政策」について、十分な成果をあげているとして継続する構えですが、中国各地で多発する感染拡大に対応が追いつかない状況で、現在の感染対策の限界を指摘する声も出ています。