トルコの反政府武装組織PKK＝クルド労働者党の創設者・オジャラン氏が27日、PKKの武装解除と解散を呼びかける声明を発表しました。

PKKは、クルド人による独立国家の樹立を目標に1978年にオジャラン氏が設立。トルコ各地でテロを繰り返すなど武装闘争を続けてきて、トルコや欧米各国は「テロ組織」に指定しています。

こうした中、現地メディアなどによりますと、刑務所で服役中のオジャラン氏は、27日、クルド系政党の党首らを通じて、声明を発表しました。

声明では、「PKKはその役割を終えた。民主的な合意こそが基本手段である」などとして、PKKの武装解除と解散を呼びかけています。

これに対しトルコ政府側は声明を歓迎するとともに「PKKがオジャラン氏の呼びかけに従うことを期待している」としています。

PKKの現指導部が応じれば数十年にわたって続いてきたトルコ政府とクルド人勢力の対立関係に大きな転機が訪れることになりますが、PKK内の一部が反対する可能性も指摘されていて、指導部の対応が焦点となります。