サハロフ賞にベネズエラ大統領選の野党候補と野党指導者
EU=ヨーロッパ連合の議会は、人権や思想の自由を守る活動に貢献した人に贈る「サハロフ賞」について、ベネズエラの大統領選挙で、野党候補として出馬したゴンザレス氏と、野党指導者のマチャド氏に授与すると発表しました。
サハロフ賞は、ノーベル平和賞を受賞した旧ソビエトの学者、アンドレイ・サハロフ氏にちなみ、人権や思想の自由を守る活動に貢献した個人や団体に、毎年、贈られているものです。
ヨーロッパ議会は、24日、2024年のサハロフ賞に、ベネズエラの自由と民主主義を回復するために勇敢に闘ったとして、ことしのベネズエラ大統領選挙で、野党候補として出馬したゴンザレス氏と、野党指導者のマチャド氏を選んだと発表しました。
大統領選をめぐっては、マチャド氏が、野党の大統領候補に選出されましたが、現政権によって失格とされました。ゴンザレス氏が後を引き継ぎ、事前の調査で優勢でしたが、現職のマドゥロ大統領の強い影響力を持つ選挙管理当局がマドゥロ氏の当選を発表して、公式結果を公表しなかったことを、ゴンザレス氏側は批判していました。
その後、ゴンザレス氏は、自身が圧勝したとする選挙の集計結果を公開しましたが、これが公文書の偽造などにあたるとして逮捕状が出され、スペインに亡命しています。
ヨーロッパ議会は、「彼らの国の民主的な未来のための闘いを支持する」とたたえています。