米・FRB 3会合連続で0.75%大幅利上げ
アメリカの中央銀行にあたるFRB(=連邦準備制度理事会)は21日、3会合連続で0.75%の大幅利上げを決定しました。
FRBは21日、金融政策を決定する会合を開き、3会合連続で政策金利を通常の3倍となる0.75%引き上げることを決めました。
13日に発表されたアメリカの8月の消費者物価指数は、市場の予想を上回る8.3%で、インフレに歯止めがかからない状況を抑え込むため大幅な利上げを継続した形です。
FRB・パウエル議長「今後も継続的な金利の引き上げが適切であると予想している。インフレ率を2%に戻すために、政策スタンスを意図的に十分な制限のある水準に移行させている」
会合後の会見でパウエル議長はこのように述べた上で、今後はインフレの影響をみながら引き上げペースを緩めることが適切だとしました。
アメリカの利上げを受けて、円相場は一時1ドル=144円後半をつけましたが、現在は143円後半から144円前半を推移しています。
市場関係者は「金利の引き上げに伴いアメリカ経済失速が織り込まれると長期金利が下がり、中長期的にはドルが売られて円安も落ち着くのではないか」と分析しています。