猟銃の適正な取り扱いへ 狩猟の知識や経験豊富な50人が安全指導委員に委嘱 ハンターを見守る 秋田県
狩猟中の事故やルール違反を防ぐため、猟銃の適正な取り扱いを指導する安全指導委員に委嘱状が手渡されました。
これからも事故のない狩猟を目指し、それぞれの地域でハンターを見守ります。
猟銃安全指導委員に委嘱されたのは、県内で長年猟銃を取り扱っている50人です。
2011年に県内で運用が始まったこの制度。
猟銃の適正な取り扱いを呼びかけ、事故やルール違反を防ぐのが目的で、狩猟に関する知識や経験が豊富な人から選ばれます。
秋田県警察本部 角田進 生活安全部長
「事故の主な原因は暴発、安全の不確認、誤認による発射というのでございまして、大半が注意不足と言わざるを得ない実情にあります」
県内では、15年前の2010年まで、5年続けて、誤射による事故が発生しましたが、この制度が運用されて以降、狩猟中の事故は起きていません。
県によりますと、今シーズンは約1800人が狩猟者として登録しています。
去年は新たに222人が狩猟免許を取得していて、所持・使用を許可された猟銃は、県全体で約3400丁あります。
指導委員には、暴発などによる不慮の事故を起こさないよう、後輩ハンターの安全意識を高めていくことが求められます。
秋田県猟友会 佐藤寿男 会長
「(害獣が)すぐ入ってきて駆除というわけにもいかないわけですが、そういうふうな訓練を続けて、安全に対しては特に気を付けております」
横手猟友会 澤橋憲一さん
「人差し指を5ミリ動かすだけで凶器になってしまうこともあるということで、そういう、何度も言いますが、緊張感ですね、それを忘れないでやっていただきたいと、みなさんにお願いしています」
狩猟安全指導委員の任期は2年間です。
事故のない狩猟を維持するため、それぞれの地域でハンターを見守ります。