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ガラスのような輝きにうっとり…“彫刻喫茶”で気軽にカービング体験!岐阜県関市の老舗彫刻刀メーカーが発案「誰でも楽しめる新しい彫刻アートを生み出したい」、香港など海外からの人気も上昇中

2024年10月9日 14:13
ガラスのような輝きにうっとり…“彫刻喫茶”で気軽にカービング体験!岐阜県関市の老舗彫刻刀メーカーが発案「誰でも楽しめる新しい彫刻アートを生み出したい」、香港など海外からの人気も上昇中
キラキラ輝く、ガラスのような透明感。“輝く彫刻”をコンセプトに誕生したアート「シャインカービング」を体験できる、『癒やしの彫刻喫茶 シャインカフェ』が愛知県犬山市にオープンしました。

「シャインカービング」とは、柔らかいビニール版を彫刻刀で彫るアート。切れ味の良い彫刻刀で彫ることで、“彫り跡”がまるでガラスのような輝きを放ち、彫り跡で個性を表現することができます。

下絵が描かれている線に沿って彫るだけで、ドラマティックなアート作品を生み出すことができる「シャインカービング」。誰でも気軽に挑戦できることはもちろん、「完成時の達成感が病みつきになる」と、コツコツ時間を忘れて没頭するファンが年々増えているそう。

発案したのは、岐阜県関市にある老舗彫刻刀メーカー『義春刃物』の田中淳也さん。同メーカーに“跡取り”として入社した当時について、田中さんは、「彫刻刀に特別な思い入れがあったわけでも、美的センスがあったわけでもなかった」と振り返ります。

そんな田中さんを奮い立たせたのは、彫刻刀を使う人が年々減っているという“危機感”。「『僕のようなアート凡人でも楽しめる、新しい彫刻アートを生み出したい』と思い立ち、さまざまな素材を彫刻刀で彫るようになりました」と発案のキッカケを明かしました。

さまざまな素材を彫るなかで、ビニールを彫るとガラスのような質感になることを発見した田中さん。下絵を描いて誰でも楽しめる新しいアートとして商品化することを決め、“輝く彫刻”をコンセプトに、アートの名前を「シャインカービング」と名付けたといいます。

発案後、田中さんは『義春刃物』の工場内にて月に2回、シャインカービング作品の販売会を実施。その際、よく見かけるようになったのが、シャインカービングのファン達が立ち話を楽しむ様子でした。その様子に、「もっとゆったりとした空間で、シャインカービングのファン同士が交流できる場を作りたい」、「常設店舗でいつでもお客様を受け入れたい」という想いを抱いた田中さん。そこで誕生したのが、今年7月にオープンした『癒やしの彫刻喫茶 シャインカフェ』でした。

『癒やしの彫刻喫茶 シャインカフェ』では、オリジナルブレンドやホットサンドプレート、ボロネーゼなどさまざまなメニューを提供。

シャインカービングの体験メニューも充実しており、フルーツコースター彫刻 (900円)、トレイ彫刻 (1,300円~)などを楽しむことができます。また、毎月第二月曜(午前)、火曜(夜間)、木曜(午前)には初心者向けの基礎講座を開催。

田中さんによると、現在全国に約100名のシャインカービング認定講師が在籍。日本だけでなく、香港など海外からも関心が寄せられているといいます。

「シャインカービングというアートが、油絵や切り絵、版画などの“普遍的なアート”として後世でも愛される存在になってほしいと願っています」と話す田中さん。続けて、「そのために、カフェやオンラインストア、Youtunbeライブ配信、講座などを通じて本アートを多くの方に知っていただき、愛好家を増やしていきたいです」と今後の展望を語りました。

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