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劇団四季「ゴースト&レディ」初めてマンガをミュージカル化 世界観へのこだわりとは?

2024年5月20日 10:43
劇団四季「ゴースト&レディ」初めてマンガをミュージカル化 世界観へのこだわりとは?

2024年5月6日から公演が始まった、劇団四季のオリジナルミュージカル「ゴースト&レディ」。原作は“うしおととら”や“からくりサーカス”で知られる人気漫画家、藤田和日郎さんです。

初めてマンガのミュージカル化に挑んだという劇団四季。原作の世界観を表現するためのこだわりや熱い想いを、佐藤真知子アナウンサーが取材しました。

物語の舞台は19世紀のイギリス。看護師になろうとするも、一度挫折してしまった主人公・フローが、芝居の好きなゴースト・グレイと出会ったことをきっかけに、看護の道へ進み困難を乗り越えていく2人の絆を描いた物語です。

フロー
「みなさん、あたたかいくず湯を召し上がってください」

主人公フローのモデルは、近代看護の礎を築いたといわれる、フローレンス・ナイチンゲール。

そしてゴースト・グレイは、イギリス最古の王立劇場、ドルーリー・レーン劇場に出没するといわれる有名なゴースト”灰色の服の男”がモデルです。

そんな実在の人物やイギリスの怪談をモデルにした今作品には、知っておくともっと楽しめるポイントがいくつもあるんです。

佐藤真知子アナウンサー
「原作の世界観を表すためにどういった点にこだわったんでしょうか」

演出 スコット・シュワルツさん
「私たちは、マンガから得たインスピレーションをその時代の研究と、ナイチンゲールの実生活に組み合わせようとしました」

一つ目のポイントは、史実をもとに再現された19世紀の様子。作者の藤田さんが史実を織り込んだという原作の世界観を表現するために、当時の様子を研究してセットや衣装などを再現したと言います。

例えば、ヴィクトリア女王の衣装も肖像画をもとにつくられました。

二つ目のポイントは、舞台の床に描かれた“あるもの”。主人公・フロー役の真瀬はるかさんの案内で、特別に舞台の上へ上がらせてもらいました。

フロー役 真瀬はるかさん
「こちらです!」

佐藤真知子アナウンサー
「お話の中に出てきましたよね?」

フロー役 真瀬はるかさん
「フローレンス・ナイチンゲールが実際に使用していた円グラフの形です」

床に描かれているのは、野戦病院の死亡率激減につながったという、死因の円グラフをモチーフにしたもの。原作には登場しないものの、ナイチンゲールへの敬意を込めて描かれたといいます。

そして三つ目のポイント。真瀬さんが印象的だったというのは、フローがクリミア戦争の地へ向かうシーン。

フロー役 真瀬はるかさん
「こう決意を本当に心から決めていざ!って踏み出す瞬間の立ち位置が、本当にこの真ん中なんですね。そこはすごくこみ上げるものがあって、身の引き締まる思いで立たせていただいています」

危険もいとわず、看護し続けたフローという人物。真瀬さんが演じるうえで常に意識したのは、原作を心に持つことでした。

フロー役 真瀬はるかさん
「マンガの中に出てくるちょっとしたポーズであったりとか、表情の感じであったりとか、あとマンガって縦の線とか横の線が描かれている。ああいうところからヒントを得た」

舞台ならではの表現もあるからこそ、原作からのイメージを大切にしているといいます。

原作マンガへの熱い思いが詰まったゴースト&レディ。公演は2024年11月11日まで行われます。

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