突然の別れから4か月。郡山市出身の俳優・西田敏行さんのお別れ会が都内でしめやかに営まれました。西田さんとゆかりがある場所ではいまも西田さんを慕ってファンが足を運ぶなど別れを惜しむ人が絶えません。

祭壇は、西田さんが愛した「福島の原風景」そのものでした。磐梯山や猪苗代湖がモチーフとなって福島県の花でもあるネモトシャクナゲなどが祭壇を彩りました。そして中央にはやさしく微笑む西田さんの写真。18日、都内で開かれた西田さんのお別れの会には生前親交があった友人や俳優仲間が参列し別れを告げました。

■弔辞・松崎しげるさん
「西田敏行、本当に僕の青春を一緒に戦ってくれた素晴らしい友でした。ありがとう。楽園で会いましょう」

■弔辞・米倉涼子さん
「喜怒哀楽を自由自在に表現し、老若男女の壁も壊し友好関係を広げ、体いっぱいで人生を謳歌しているように見えた。敏ちゃんは私にとって俳優としても人間としても目指したい存在No.1なのです。気が向いたら私の体を使ってお芝居をしに来てくださいね。大好きだよ」

■西田敏行さん（2018/09/17 県民栄誉賞）
「おれ今本当正直な気持ち、福島を故郷に持って本当に良かったと思ってます。本当にありがとう」

郡山市出身の俳優・西田敏行さん。

「釣りバカ日誌」など数々の映画やドラマに出演する国民的俳優として、幅広く活躍し、親しみやすい人柄で人気を集めました。2011年の東日本大震災のあとは、ふるさと・福島県を励まし続けてくれました。

■西田敏行さん
「ふくしまは負けないぞ！」

突然の別れから4か月。西田さんが30年間足しげく通った郡山市の居酒屋には今も西田さんを慕うファンが足を運ぶと言います。

■居酒屋竹 店主 広瀬武子さん
「わざわざ写真撮りに来てくれた人いっぱいいました」

去年12月、店の棚の奥から偶然見つかったという30年前に西田さんがサインしたお酒のボトルです。

■居酒屋竹 店主 広瀬武子さん
「亡くなって何か月も過ぎてもみんな、さみしいね、さみしいねと。地元を愛してくれたっていうのが私たちには伝わっているんだよね。西田さんの愛をね」

■西田敏行さん
「ふるさとをもう一度取り戻しましょう。頑張りましょう。福島県の皆さん、がんばっぺね！やっぞ！」

色褪せない西田さんの姿が多くの人の心に焼き付いて今も残っています。