地方競馬で初めてのアイドルグループが誕生 競争率は10倍 馬券が買える20歳以上から7人を選出 佐賀
佐賀県鳥栖市の佐賀競馬からこのほどアイドルグループが誕生しました。アイドルや声優を応援する「推し活」ブームに乗って若い世代に魅力を発信しようと、地方競馬としては全国初の試みです。
1月13日、福岡市内でアイドルグループのオーデションが行われました。主催したのは、佐賀県鳥栖市にある佐賀競馬です。
佐賀競馬はインターネットの配信に力を入れていて、ゲームやアニメの競馬人気を受け、若い世代のファンが増えているといいます。
最近の来場者の4割が30代以下で、さらなる魅力発信で競馬ファンを獲得しようとアイドルの募集をはじめました。
■佐賀県競馬組合 企画係・飯田健史 係長
「『推し活』が流行語にもなるように、非常にブームになっていて、われわれとしても佐賀競馬場を推していただくファンの方を増やしていきたい。」
オーディションの応募資格は、馬券が買える20歳以上です。「大人の青春」をコンセプトに、去年11月、募集を始めたところ、佐賀県内外からおよそ70人が応募しました。
■青木ひまわりさん(23)
「おはようございます。」
その一人、佐賀県在住の青木ひまわりさん、23歳です。幼いころから人前で踊ることが好きで、去年までは、サッカーJ1、サガン鳥栖のチアグループに所属していました。
■青木さん
「サガンティーナ(チアグループ)を4年間続けた。新しいことに挑戦したいなと。(オーディションで)20歳以上というのはないので、ラッキーだなと思いました。」
この日、青木さんは最終審査で披露する課題曲を練習していました。ダンス経験は豊富ですが、オーディションでは踊りながら歌わなければなりません。
■青木さん
「歌うのが心配ですね。歌うことは好きだけど、ダンスを加えると下手になります。」
駒を進めたのは1次審査・2次審査を通過した11人です。プロの作曲家や振付師、佐賀競馬の飯田さんなどが審査します。
まずは歌からです。青木さんの出番が迫ります。
■青木さん
「やばいです。めっちゃ緊張する。」
■司会
「エントリーナンバー15番、青木ひまわりさん、お願いいたします。」
緊張のためか、思うように声が出ません。
■青木さん
「本当に無理です。いや、無理じゃない。まだありますね。頑張ります。」
続くダンス審査では、得意分野にすべてをかけます。
■飯田さん
「競馬のイメージが変わったことは?」
■青木さん
「競馬はオジサンがするイメージがあったが、実際に行ってみると、いろんな世代の方がいて勉強になりました。」
審査員の目に青木さんはどう映ったのでしょうか。いよいよ合格者の発表です。
■飯田さん
「それでは発表します…最後に15番、青木ひまわりさん。以上の7名の皆さまです。」
合格者は7人で、青木さんは10倍の競争率を見事、勝ち抜きました。地方競馬として全国初の、アイドルグループの誕生です!
グループ名は、佐賀競馬が掲げるあたたかいおもてなし「うまてなし」と戦いの女神「アテナ」をかけあわせて「ウマテナ」と名付けられました。
■青木さん
「踊ることとお客さんを笑顔にするのが大好きなので、わたしの明るい性格で、もっともっと佐賀県と佐賀競馬を盛り上げたい。」
「ウマテナ」は2月12日、佐賀競馬場でお披露目されます。
■メンバー
「ウマテナ~!」