明治後期に建設「古荘家住宅(旧谷家住宅)主屋」登録有形文化財へ答申
国の文化審議会は、県内にある旧家の住宅など3件を国の登録有形文化財にするよう文部科学大臣に答申しました。
答申の対象となった、益城町の「古荘家住宅(旧谷家住宅)主屋」。
明治後期に建てられた天井が低い2階部分を持つ厨子二階づくりの日本家屋です。
1964年(昭和39年)に元々外務大臣だった谷正之さんの生家を古荘家が譲り受けましたが2016年の熊本地震で全壊。
この家で生まれ育った古荘直樹さんは修復して残す道を選びました。
■古荘直樹さん
「もう何でもないこの柱の色とかおえん(回り縁側)の感じとかが好きで、これを壊してしまったら一生後悔するんじゃないかと思いまして」
元の部材を再利用するなど歴史的な価値を損なわない方法で修復したことなどから今回、答申の対象となりました。
現在は、洋服店やカフェとして。使われています。
(「お洋服とカフェ sala」金土日の午前11時~午後6時営業)
このほか江戸時代末期に建てられた玉名市天水町にある野尻家住宅の「主屋」や「門と塀」も答申の対象となりました。
3件は年内に登録される予定で、県内の登録有形文化財は198件となります。