弱視の人がプレー「ロービジョンフットサル」ってご存じ?記者が体験
「ロービジョンフットサル」というスポーツを知っていますか。小さなコートで子どもから大人まで楽しめるサッカーの一種「フットサル」。その中で、目の見えにくい「弱視」の選手が取り組む競技です。熊本市で開かれた体験会を取材しました。
熊本県立盲学校で開かれた、ロービジョンフットサルの体験会。
参加したのは、視覚に障害のない小学生から大人まで約30人。
ロービジョンフットサルは、目が見えづらい「弱視」の人がプレーするフットサルで、コートの大きさや人数など健常者のフットサルとほとんど同じルール。弱視の人の見え方を再現したゴーグルを付けてプレーします。
この体験会はロービジョンフットサル日本代表を応援する会が競技を身近に感じてもらおうと代表選手3人を招いて開催しました。
■緒方大樹記者
「視野を制限するゴーグルを付けて私も実際に体験してみます」
早速記者も挑戦しますが…。
しきりに足下を確認しながらボールを気にしている様子。
■緒方大樹記者
「全然見えなくてボールを見ているとコーンが見えなくなって、コーンを見ているとボールがどこにあるかわからなくなる」
ゴーグルを付けたときの視野を再現してみました。程度にもよりますが、視野が狭くなったり全体的にぼやけたりして見えにくくなる弱視。このためボールを捉えづらくなってしまいます。
参加者はミニゲームも体験しましたが、見えにくい視界にボールを見失ってしまう人も。そうした中で代表選手は見事なプレーを披露しました。その秘訣のひとつが、お互いの声かけです。
制限された視野の中で、声を掛け合いながらボールをつなぎ、ゴールへ向かわねばなりません。
■参加した人(サッカー指導者)
「めちゃめちゃやりづらかったです。ドリブルは下を見ないといけないのですごく難しかった」
■参加した人(小学生)
「マスクがないときは難しくなかったけど、マスクかけた時はめっちゃ難しくて楽しかったけど難しかった」
楽しみながらロービジョンサッカーの魅力に触れる時間になりました。
■ロービジョンフットサル日本代表・赤﨑蛍選手
「今では多くの方にロービジョンフットサルを知っていただいて来ていただいて少しずつ多くの方に届いているのかなと思う」