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【そもそも.】3月21日は「ランドセルの日」 いつからあるの?人気の色は?

2025年3月22日 4:00
【そもそも.】3月21日は「ランドセルの日」 いつからあるの?人気の色は?

3月21日は、3足す2足す1で6、小学校6年間の6になるので「ランドセルの日」。
ランドセルを、そもそもから紐解きます。
「そもそも、ランドセルって?」

さて、ランドセルは、いつからあるのでしょうか。
今回は、ランドセル業界の団体日本鞄協会の中にあるランドセル工業会の林会長に伺いました。

林さん曰く、ランドセルは明治時代からあるそうです。
発祥は、元々国立 現在は私立の学習院と言われています。

学習院が開校したのが、明治10年。
当時教科書や筆記用具などの荷物については、馬車や人力車に載せたり使用人に持ってこさせたり、持ち運ぶ方法は家庭環境により人それぞれでした。

この状況について学校側が、「家庭環境を教育の場に持ち込むのはいけない」「学用品は自分の手でもってくるべき」として、馬車、人力車、使用人は禁止となったんです。

そこで生徒たちはー。
両手が空く軍隊用の「背のう(はいのう)」リュックを使い始めました。

「背のう」がオランダ語で「ランセル」と呼ばれていて、「ランドセル」の語源となっているそうです。

現在の形に近づいたのが明治20年。
大正天皇の学習院入学のお祝いにと、伊藤博文が献上した通学かばんです。

そこから10年の時を経て、素材や寸法などが定まり原型が固まりました。

今回、この元祖ランドセル「学習院型ランドセル」の写真をお借り出来ました。

ほぼ今と変わらない形状で、牛の革が使われています。
縦型、そして箱型角の縫製もかなり丈夫に、〝被せ〟と言われる外側をグルっと囲う作りが当時から大きなポイント。
中に入れるものは、今も昔も教科書やノート紙が多い。雨が降っても1枚の革に覆われているので濡れない、汚れないメリットがあります。

ここから今まで約140年、様々な機能面で進化を続けてきました。
その進化の中で大きかったのが〝色〟です。
今やランドセルは、色も赤や黒だけではありません。

どうして色が増えたのでしょうか。
林さんによると、きっかけは2000年代初頭、有名な衣料品店がカラフルなフリースを大々的に展開しました。
それを見たある大手ランドセル量販店の方が、「ランドセルも色んな色があって良いはず」と、24色展開を始めました。
ランドセル工業会に激震が走ったそうです。

色を増やすことは、作業の規模や工程からとても大変だったそうで、ただそれでも「選ぶ自由が出来て良かった」と、笑顔で苦労話を振り返っていました。

ランドセル工業会が去年行ったアンケートによると、男の子の人気の色1位は今もなお定番の黒、ただその割合は紺や青に押されつつ年々減少傾向だそうです。

女の子の1位は、薄紫色です。
林さんは、ここ数年ディズニーの影響を大きく受けていると分析。
3位の水色や1位の薄紫色など、人気作品のプリンセスをイメージできるカラーが、女の子たちの憧れの的となっているようです。

ちなみに定番ともいえる赤は4位。

購入時期も、年々早まっています。
ランドセルの購入時期を月別で見た時に、最も多かったのが2019年は8月でしたが去年は5月、この5年で見ても3か月早まっています。

林さんによると、色の種類が増えたことでそれぞれの色の個数がどうしても少なくなりがち。
何色が流行るかの見定めも難しく、ある程度、決め打ちして作っているので、どうしても早めに売り切れる色が出てしまう。
購入する側は、自分の欲しい色を狙って早め早めに決める方が増えているそうです。

去年のデータでは5月の購入が多いそうですので、来年 入学予定の人はそろそろ目星をつけておくと良いかもしれません。
6年間、大切に使いましょう。

最終更新日:2025年3月22日 4:00
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