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【密着】「泳ぐ宝石」ニシキゴイ争奪オークション 最高落札額は? 中国のバイヤーも戻り活況 福岡

2025年3月22日 22:47
【密着】「泳ぐ宝石」ニシキゴイ争奪オークション 最高落札額は? 中国のバイヤーも戻り活況 福岡

「泳ぐ宝石」と称されるニシキゴイ。その人気は海外でも高まっています。福岡県久留米市の養鯉場で20日、輸出が一時停止されていた中国からのバイヤーも買い付けに訪れ、オークションが開かれました。

福岡県久留米市の尾形養鯉場では、50年以上前からニシキゴイの養殖を手がけています。毎年2回、オークションを開いています。

買い付けに来ていたのは、合わせて14の国と地域から集まった43人のバイヤーたちです。

■バイヤーたち
「オランダから来ました。」
「ベトナムです。」
「マレーシアで売るために買います。」

「泳ぐ宝石」の異名を持つ日本のニシキゴイ。海外では観賞用として人気があり、おととしの輸出額はおよそ67億円にのぼります。

■尾形養鯉場・尾形学社長
「コロナが明けたのに加えて、中国(への輸出)が解禁になったから、中国からのお客さんもすごく増えています。」

中国への輸出を巡っては、東京電力福島第一原発の処理水放出後の2023年11月から、ニシキゴイの輸出ができない状態が続いていました。

■尾形社長
「買ってもらえるが、送れない状況。預かって送り待ちの状態になっていました。」

最大の輸出先だった中国。およそ1年間の輸出停止を経て、久々にバイヤーが姿を見せました。

■中国からの人
「オークション参加は初めてで、日本のコイの養殖を勉強しに来ました。」
「予算はないが、あるだけ欲しいものを買いたい。」

そして、オークションが始まりました。

■永石莉里子記者
「競りにかけられるコイが中央の通路を通っていきます。バイヤーたちは真剣な表情で品定めしています。」

しゃもじや指で「もっと払う」と意志を示すと、価格はどんどん上がっていきます。

■進行役
「86万、87万、90万!」

ニシキゴイを巡る熱い争奪戦が繰り広げられ、この日の最高額、160万円で落札されたコイもありました。

■尾形社長
「ことしはコイの出来そのものが良かったことに加えて、中国に送れるようになったことで、初めて来るお客さんも増えました。去年よりもことし、ことしよりも来年、もっともっといいコイをつくりたい。」

この日は221匹が出品され、落札総額はおよそ4000万円に上ったということです。

※FBS福岡放送めんたいワイド2025年3月20日午後5時すぎ配信

最終更新日:2025年3月22日 22:47
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