行員が客の口座から9200万円を着服 ギャンブルや借金返済に充てたと説明 被害者「身に覚えのない取り引きが」
ふくおかフィナンシャルグループは、グループ会社の十八親和銀行の男性行員が、客の口座の金を着服していたと発表しました。被害額は9000万円を超えるということです。
■ふくおかフィナンシャルグループ・五島久社長
「お客様をはじめ、地域の皆様にご迷惑とご心配をおかけし、誠に申し訳ございません。」
ふくおかフィナンシャルグループによりますと、十八親和銀行の本部に勤務していた32歳の男性行員は、2020年6月から複数回にわたり、客1人の口座からあわせておよそ9200万円を着服したということです。
通帳を預かった上で暗証番号を聞き出し、無断で金を引き出すなどしていて、金はギャンブルや借金返済にあてたと説明しています。
5日、被害者から「通帳を返却してもらったが、身に覚えがない取り引きが複数あり心配になった」と銀行窓口に相談があり、発覚しました。
十八親和銀行は24日、長崎県警に通報し、男性行員を懲戒解雇処分としました。
十八親和銀行では、2月28日にも58歳の元男性行員が20年ほど前から、客から毎月20万円を集金し着服していたと発表したばかりです。客に積立定期預金と説明していたにもかかわらず、すべて自分の口座に入金していて、被害額は最大5000万円程度となる可能性があるということです。
ふくおかフィナンシャルグループの五島久社長は「全社を挙げて再発防止に努める」としています。