みなさんは「置き配ポイント」という言葉聞いたことありますか。

トラックドライバーなど人材不足への対策として、再配達を削減できればポイントで還元するという政府が進める事業で、１０月から始まりました。
どういったものなのでしょうか。

置き配用の「宅配ボックス」

スタイリッシュな木目調に……持ち運びに便利な軽量タイプ……。

店頭にずらりと並んでいるのは自宅に商品が届いた際に宅配便の荷物を玄関先に置く「置き配」用の宅配ボックスです。

ポイント事業で注目高まる

≪スーパーセンタームサシ新潟店　中山晶 店次長≫
「再配達削減ポイントの付与に伴いましてお客様の関心が非常に高くなっておりまして売り場でご覧になられるお客様も大変増加しております」

“置き配ポイント”とは

国が１０月から始めた「再配達率削減ポイント付与実証事業」、いわゆる”置き配ポイント”。

玄関先に荷物を置く「置き配」など再配達なしで受け取れば１配送あたり最大５円を国が補助するというものです。

背景にあるのはトラックドライバーなど配送業界の“働き方改革”による人材不足……。

政府は現在１２パーセントの再配達率を６パーセントまで半減させ、業務の効率化を目指したいとしています。

まちの人は

＜まちの人＞
「……まぁいいですね」

「再配達、ドライバーさんへの直接の電話で『いつでもいいです』ということで来てもらうんですけど『置き配』っていうかそういうの“宅配ＢＯＸ”用意したいなというのは思ってるんです。ドライバー不足っていうの聞いてますので」

ポイントだけでは減らないという意見も

一方で、ポイントの付与だけでは再配達が減らないのでは……という指摘も。

＜まちの人＞
「個人的には罰金じゃないですけどマイナスになった方がみんなやらないようになると思います」

大手通販も参加

大手通販会社などが参加する”置き配ポイント”。

「ＬＩＮＥヤフー」では「置き配」を活用するなどして指定日に受け取れば、１１月から１配送あたり１０円分のポイントを付けるほか、「楽天」は日付を指定した日に商品を受け取ればポイントを還元するキャンペーンを検討しています。

ホームセンターには特設コーナーも

新潟市にあるホームセンター、「スーパーセンタームサシ新潟店」。

１０月にスタートした”置き配ポイント”に合わせて特設コーナーが設けられました。
一番人気は軽量で、値段も手ごろな商品。

盗難防止のため南京錠とワイヤーが付属されています。

「ベンチにもなります」

取材した大平真理子記者

頑丈でベンチとしても使える宅配ボックスも……。


＜記者＞
「……いいですね、とっても！」

賃貸選びのポイントに

コロナ禍以降、利用する人が増加傾向にある「置き配」。

不動産会社によるとマンションなど集合住宅を選ぶ際に「置き配」ができる設備があるかどうかも選ばれるポイントになっているといいます。

検索ランキングの上位に「宅配ボックス」

≪リビングギャラリー泉 海渡さん≫
「当社の方で利用しているポータルサイトの方で検索ランキングがあるんですが、１位がネット無料、２位がバストイレ別、３位が宅配ＢＯＸが選ばれております」

新潟市の不動産会社が担当する新築物件には宅配ボックスのある賃貸住宅がほとんどで、いままでなかった住宅でも物件の価値を上げるために宅配ボックスを設置する動きがあるといいます。

“置き配ポイント”が再配達の削減へ起爆剤に！？

ドライバーなど配送業界の人材不足を解消するために……。

”置き配ポイント”が再配達の削減へ起爆剤となるのでしょうか。