クラウドファンディング活用 宮崎大学医学部附属病院 産婦人科外来をリニューアル
宮崎大学医学部附属病院の産婦人科外来が完成しました。
待合室や診察室を含めた外来がクラウドファンディングで資金を集めて改修され、快適で安心な空間へと生まれ変わりました。
外来の改修にクラウドファンディングを利用したこのプロジェクトは、病院スタッフの「患者さんに寄り添える、くつろげる空間にしたい」という思いで始まりました。
命につながる診療が優先され、待合室など空間づくりへの予算の確保が難しい中、病院は去年10月から約2カ月間、クラウドファンディングで寄付を募りました。
患者とその家族の声が生かされた新しい待合室をのぞいてみると・・・
(森山裕香子記者)
「お腹の大きい妊婦さんがリラックスできるように、こちらの椅子は背もたれが少し高くなっています。座ってみると、とてもリラックスできてくつろぐことができます」
診察室では、患者が体勢を変えたりカーテンを開けたりしなくても、赤ちゃんの様子などを確認できるようにモニターを患者側にも設置したほか、授乳室を明るいデザインにして、夫婦で利用できるように変更。
男性も育児に関わってほしい…そんな思いがあるようです。
(患者とその家族は)
「背もたれができたりとか、手すりができたことで、立ったり座ったりも楽になった感じがあります」
「家族全体で『授乳』に関わっていけるので、ありがたいなと思っています」
(桂木真司教授)
「質の高い医療の提供だけでなく、心をこめて患者さんに接したい。そんな思いでおもてなしのできる空間を目指して頑張っています」
クラウドファンディングでは、286人から目標金額の550万円を超える721万円の寄付がありました。
多くの応援メッセージも寄せられ、多くの人の思いが詰まった空間になっていました。