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「おいしいものに出会えた」韓国の人気俳優パク・ソジュンさんが宮崎の酒蔵とコラボ ウイスキー開発の秘話

2025年1月13日 18:46
「おいしいものに出会えた」韓国の人気俳優パク・ソジュンさんが宮崎の酒蔵とコラボ ウイスキー開発の秘話
テレビ宮崎

韓国を代表する人気俳優のパク・ソジュンさんが去年、宮崎県の酒蔵とコラボレーションして、オリジナルのウイスキーを開発・販売しました。開発秘話を取材すると、俳優の時とはまた違うパク・ソジュンさんのモノづくりをリスペクトする温和な人柄が見えてきました。

ドラマ「梨泰院クラス」の主演を務め、世界で活躍する韓国の人気俳優パク・ソジュンさん。ウイスキー好きとしても知られていて、去年12月、日本限定で自身が監修したウイスキー「26」の販売が始まりました。

このウイスキーの製造元として共同で開発を行ったのが、木城町の尾鈴山蒸留所です。社長の黒木信作さんは、パク・ソジュンさんの印象をこう振り返ります。

(尾鈴山蒸留所 黒木信作社長)
「メイクの方やスタイリストの方も家族のように一緒に過ごしているし、極力食事もみんなで一緒にとっていたんで、すごく優しい方だという印象でした」

尾鈴山蒸留所は、「百年の孤独」などで知られる高鍋町の黒木本店の別蔵で、素材にこだわった本格焼酎のほか、ジンやウイスキーといった洋酒の製造も手掛けています。

パク・ソジュンさんは数年前、延岡市出身で東京でエンターテインメント事業を幅広く展開しているSTARBASEの代表・日高良太郎さんと一緒に、プライベートで尾鈴山蒸留所を訪問。

自社農場で生産している麦や地元の水を原料に使用するなど、尾鈴山蒸留所の素材へのこだわりにほれ込み、黒木社長に「タイアップしたウイスキーを作りたい」と提案しました。

(STARBASE 日高良太郎社長)
「いわゆるアクセスの悪い場所に立派な蔵を構えていて、しかもそこでできたウイスキーがかなり高いクオリティーのものであることにびっくりして喜んでいました。何かおいしいものに出会えたということで」

黒木社長とパク・ソジュンさんは、お酒を酌み交わす中で意気投合。尾鈴山蒸留所では、これまで他者と協業して、商品開発を行ったことはありませんでしたが、その人柄や酒造りへの真剣さを感じ、共同でウイスキーを製作することを決めました。

(尾鈴山蒸留所 黒木晋作社長)
「本当にうちの作りも尊敬してくれているし、味わいの観点だったり、先に見える消費者のこと。そういった部分をしっかり考えていた。自分も話していて視野が広まって、新しいものが一緒にできるんじゃないかと、自然とそう思えたっていうのが正直なところです」

開発では、パク・ソジュンさんが宮崎を複数回訪れ、自らテイスティング。複雑でありながらも軽やかさやほのかな甘みがある焼酎蔵だからこそできるこだわりのウイスキーが誕生しました。

(尾鈴山蒸留所 黒木信作社長)
「麹を使った焼酎のスピリッツ麦由来だったり、米由来をグレーンウイスキーとよばれるものにして、樽で熟成してブレンドしています」

そして、商品名の「26」。パク・ソジュンさんが俳優として成長し始めた「26歳」に由来するもので、素直さや情熱という意味が込められています。

パク・ソジュンさんと尾鈴山蒸留所を結びつけ、今回、ウイスキーの販売元も務める日高社長。このプロジェクトを今後の宮崎の発展につなげたいと話します。

(STARBASE 日高良太郎社長)
「エンタメの仕事をすることになって、何らかの形で地元・宮崎に貢献したいという思いがずっとあって、これを通して宮崎に新しい名産が生まれるといいとはすごく思っています」

そして、尾鈴山蒸留所の黒木社長は…。

(尾鈴山蒸留所 黒木晋作社長)
「既存の尾鈴山蒸留所のファン以外の若い世代であったり、女性の方だったり、海外の方も含めて、より多くの方にこの商品とともに、宮崎の酒造りの技術・文化を広めていけたら嬉しいと思います」

インスタグラムのフォロワー数2500万人を超えるパク・ソジュンさん。宮崎の山間の酒蔵の地元素材へのこだわりが人気俳優の心を動かし、その魅力は、ウイスキーを通して世界へ広がろうとしています。

*日高さんの「高」は、はしごだか

最終更新日:2025年1月13日 19:17
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