期日前投票スタート…投票用紙めぐる3つの「秘密」
■投票用紙も「異例」の選挙戦…解散前から発注相次ぐ
“超短期決戦”に対応するため、投票用紙をめぐっても現場では異例の事態が起きていた。都内の投票用紙を製造する会社には、今回も47都道府県から発注が入ったという。ただ、最初の発注が入ったのは、石破首相が解散を表明した9月30日よりも前。解散前に用紙の発注が入るのは「異例」の事態だという。超短期決戦ならではの、準備時間不足が原因だと担当者は話している。その「投票用紙」をめぐる3つの秘密とは、以下の通りだ。
▼秘密1「折っても開く投票用紙」
1つ目は、投票用紙は折ってもすぐに元に戻る特徴。これは、開票作業の時、用紙が折れたままだと開いて揃える必要があり、開票に時間がかかるための工夫。実は投票用紙は「紙」ではなく「元に戻る性質の樹脂」が使われているという。(投票用紙を作成する「ムサシ」担当者)
▼秘密2「破れづらい」
2つ目は「破れづらい」特徴。担当者によれば、これも紙ではなく樹脂ならではの特徴だ。破れづらく、水もはじく特徴があるこの樹脂は、投票用紙以外でも屋外のポスターなどにも使われる事があるという。
▼秘密3「鉛筆での書き心地が滑らか」
3つ目は、投票用紙に文字を書いたときの滑らかな「書き心地」。普通の紙に比べて、表面の凹凸が滑りやすく、鉛筆の芯と接触した時の感触のよさが「書き心地の滑らかさ」に繋がっているという。
■3種類の「投票用紙」…色も決まっている
記者も「投票用紙の秘密」を確認しようと、公示翌日に期日前投票所へと向かった。今回、投票所では3種類の紙を受け取る。1:小選挙区の投票用紙 2:比例代表の投票用紙に加えて、今回は3:最高裁判所裁判官の国民審査の投票用紙だ。
実は、投票用紙の色も決まっていて、小選挙区はあさぎ色、比例代表はピンク色となっている(総務省担当者)。
衆院選は今月27日に投開票される。皆さんも投票所で「投票用紙の秘密」を確認してみては…?