日本維新の会・馬場代表、安倍元首相の国葬に出席する意向 【深層NEWS】
日本維新の会の馬場伸幸新代表は8日、BS日テレ「深層NEWS」に出演し、安倍元首相の国葬に出席する意向を初めて明らかにした。
8日、岸田首相は国会の閉会中審査に出席し、国葬を行う理由について「安倍氏が長期政権を担った功績」などをあげた。これについて馬場代表は番組で、「『歴代最長政権』は客観的だが、『多くの業績を残した』とかは主観的な話で、『いまいち納得できない』という方もいらっしゃる」と指摘した。
また、国葬の費用に関する説明が、当初の2億5000万円から、警備や海外要人接遇の費用を加えた16億6000万円に「ふくらんだ」ことについては、「一つにまとめて出すべきだった」「岸田さんの対応は後手後手で、あまりにも遅い」と批判した。
一方で、国葬が実際に行われた場合の対応について馬場代表は、「今の段階では私は国葬に出席する」と、初めて出席する意向を表明した。
8日の閉会中審査で、維新の遠藤敬議員の質問に対し岸田首相は、「国葬儀を実施後に検証を行い、今後の国葬儀のあり方について役立てていく姿勢は重要である」と答弁した。
馬場代表は、この答弁を評価し、党として機関決定はしていないものの、国葬への出席を決めたという。
馬場代表はまた、日本相撲協会が「協会葬」を行う基準を定め、厳格運用していることを紹介し、「やっぱり誰もがわかりやすい基準作りをやるべきだと思う」と強調した。
■わかれる野党の対応
立憲民主党の泉代表は、8日午後の会見で、前例のある内閣葬を行うよう政府に求める考えを示した。国葬への出席については、「今後の状況・姿勢を見ていきたい」と述べるにとどまった。
一方、共産党の志位委員長は「(岸田首相は国会で)国葬強行の理由を一切まともに語ることができなかった」と批判。国葬には欠席し、国葬と同時刻に行われる反対デモに参加する意向を明らかにした。
(野党クラブ・長谷栞里)