野党 入管・女性死亡で政府の対応ただす
参議院の代表質問で、野党側は岸田首相に対し、名古屋市の入管施設で収容中のスリランカ人女性が死亡した問題について政府の対応をただしました。
野党側は先月、国会で開示された女性が亡くなる直前の監視カメラの映像を、岸田首相に確認するよう求めました。
立憲民主党・水岡参院議員会長「ウィシュマさんが入管施設で死亡に至った経緯が記録されたビデオを見ましたか。日本の公権力が命を軽んじていたかどうかを、総理は自分の目で確認されてはどうですか」
岸田首相「ご指摘のビデオ映像については、私自身は閲覧しておりませんが、幅広く問題点を抽出した上で改善策を着実に進めているものと承知をしており、このような事案が二度と起こらないよう、法務省において、しっかりと取り組んでもらいたいと考えております」
また野党側はガソリン価格の高騰を受け、ガソリン税などを引き下げる「トリガー条項」を発動するよう求めました。これに対し岸田首相は「ガソリン・軽油の買い控えやその反動による流通の混乱、さらに国や地方財政への多大な影響などの問題がある」として、発動は適当ではないという認識を改めて示しました。