岸田総理、防衛費増額を表明 日米首脳会談
岸田総理大臣はアメリカのバイデン大統領と会談し、日本の防衛力を抜本的に強化するため防衛費の相当な増額を行うことを表明しました。
岸田首相「日本の防衛力を抜本的に強化し、その裏づけとなる防衛費の相当な増額を確保する決意を表明し、バイデン大統領からはこれに対する強い支持をいただきました」
両首脳は中国を念頭に日米同盟の抑止力と対処力を早急に強化することを確認しました。
中国については「東シナ海や南シナ海における力を背景とした現状変更の試みに強く反対する」と強調した上で、人権問題などで日米で緊密に連携していくことで一致しました。
バイデン大統領「台湾の平和と安定に引き続き関与します。力による現状変更はできないのです」
両首脳は共同声明を発表し中国による核能力の増強に留意し透明性を高め、核軍縮を進展させるよう要請しました。
また、会談では、岸田総理が国連の安全保障理事会を含めた改革を強化する必要性を伝えバイデン大統領は「改革された安保理において日本が常任理事国になることを支持する」と述べたということです。
岸田総理はまた、来年のG7サミット(=主要7か国首脳会議)について地元・広島市で開催することを表明しました。
24日は日米豪印4か国の首脳会合「クアッド」が行われます。
中国を念頭とした連携強化や、ロシアへの対応をめぐってロシアと伝統的に友好関係にあるインドと共同歩調をとることができるかが焦点となります。