政府が1人当たり5000円程度の支給を検討している年金受給者向けの臨時給付金について、立憲民主党は22日、厚生労働省に検討の中止を要請しました。

立憲民主党は22日、厚生労働省に対し、年金受給者向けの5000円給付の検討の中止と、年金の最低保障機能の強化を求める要請書を手渡しました。

要請書では、一律5000円を一回限り支給するのは「選挙目当てのバラマキと言わざるを得ない」と指摘し、「国民の血税を支援対象や政策効果を吟味することなく選挙対策にあてるのは言語道断だ」と批判しました。

その上で、長期にわたって基礎年金の減額が続く中で、根本的な解決策が必要との視点から、年金の最低保障機能の強化に向けた取り組みを求めました。

要請をしたあと、立憲民主党の議員らは記者団に対し、「本当に苦しんでいる年金生活者を救うなら、5000円一回はおかしい」「年金生活者だけの5000円というのは分断を生みかねない」と強調しました。