国会で１日、鳩山首相の施政方針演説に対する各党の代表質問が始まった。トップバッターとして質問した自民党・谷垣総裁は「民主党政権は小沢独裁だ」と厳しく批判した。

　谷垣総裁「小沢幹事長はいまだ不十分かつ不可解な説明を繰り返すばかりです。鳩山首相が小沢幹事長に対してものも言えない状況であるとすれば、鳩山首相、あなたは本当にこの国の為政者であり、最高意思決定権者なのか」

　鳩山首相「幹事長職が党や政府を支配することはありません。小沢幹事長に関するご指摘については、報道の域を出ていない。事実関係はいまだに明らかではない。検察が公正な捜査を行うことを信じている。検察の捜査を冷静に見守っていきたいと考えている」

　谷垣総裁「新たな内閣の実態は『小沢政権』であり、その影の首相に重大な政治とカネの問題が発生し、その独善的な検察批判に対して、民主党議員が万雷の拍手か、あるいは重苦しい沈黙で応えるに及んで、このような党のために自らの票を投じたのではないという思いに駆り立てられている国民も少なくないのではないでしょうか」

　鳩山首相「国民の皆様が勇気を持って政権交代を選択してくれた。国民の皆様のお気持ちに感謝を申し上げ、身を粉にして国民の皆様のご期待に応え、使命を達成していかなければならないんだと」

　谷垣総裁はさらに、小沢幹事長の疑惑の真相を解明するため関係者を参考人招致するよう求めたが、鳩山首相は「国会で議論してほしい」と答えるにとどまった。