“5人衆”と呼ばれる自民党安倍派の幹部たち。これまで唯一“裏金問題”について記者会見で説明してこなかった松野前官房長官が初めて会見を行い、“派閥側から収支報告書への記載は不要と指示があった”と釈明しました。

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雲ひとつない晴天の中始まった通常国会。焦点は「政治とカネ」の問題。靄（もや）は晴れるのでしょうか。

自民党の“安倍派5人衆”で唯一、裏金問題について記者会見で説明してこなかった松野前官房長官。夕方、初めて説明の場に姿を現しました。

【自身の収支報告書“不記載”について】
松野前官房長官
「『清和会（安倍派）の事務局から記載不要との教示があったため』とのことでありました。事務所として適正な取り扱いをすべきであったことは当然であり、深く反省しているところであります」

不記載の1051万円については、「私的流用していない」と説明。また、事務総長経験者の松野氏ですが…

――パーティー券販売のノルマは誰が決める

松野前官房長官
「まず事務総長は関わっておりません。誰が最終的に（派閥の）事務局に指示を出していたのかに関しては、私は存じ上げません」

安倍派を含む4つの派閥が解散を決める一方、存続する考えの麻生派、茂木派にも動きがありました。

麻生派の岩屋元防衛大臣は、麻生派を退会する意向を表明しました。

岩屋毅元防衛相（麻生派）
「志公会（麻生派）はそのまま存続するということでございますので、私はそれには同調できませんと申し上げた」
「しっかりまず（麻生派を）解散すべきだと」

ただ、ある麻生派幹部は、「ほかに離脱する動きは広がらない」と話しています。

一方、小渕選対委員長が26日付で退会した茂木派。青木一彦参議院議員も退会を表明しました。

【いつから退会考えていた？】
青木一彦議員（茂木派）
「（3年前）竹下（亘　前平成研会長）が亡くなり、派閥が変わったときからずーっと心の中では思っていました」

さらに、参議院の党幹部3人が退会の意向を表明しました。

ある茂木派幹部は「茂木さんは追い込まれている。小渕の乱だ」と話します。

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野党からは…

立憲民主党　安住国対委員長
「派閥の解消の前に裏金をもらった人たちの名前のリストを公表しなさいってことですよ」

週明けには「政治とカネ」の集中審議が予定されています。

（『news zero』より）