野田首相は現地時間１２日、アメリカ・ハワイのホノルルで中国・胡錦濤国家主席と会談し、日本と中国の戦略的互恵関係をさらに深めていくことで一致した。

　野田首相「来年は日中国交正常化４０周年という大きな節目ですが、地域世界に貢献する日中間の戦略的互恵関係を深化させていくという認識を共有した」

　野田首相はまた、東シナ海のガス田共同開発問題で「東シナ海を平和・協力・友好の海にしたい。条約締結交渉の早期再開が必要だ」と強調した。これに対して、胡主席は「交渉再開に向けた意思疎通を続けていく」と応じた。

　また、両首脳は、野田首相の年内の中国訪問を実現させるために環境整備をすることを確認した。

　さらに野田首相は、ロシア・メドベージェフ大統領と会談し、北方領土問題で平和条約を締結する必要性を確認した。その上で、メドベージェフ大統領が野田首相のロシア訪問を招請したのに対し、野田首相は「感謝する。検討したい」と応じたという。