藤村官房長官は１５日の会見で、ＴＰＰ（＝環太平洋経済連携協定）交渉に関する日米首脳会談のやりとりをめぐるアメリカ政府の報道発表について、訂正を求める必要はないとの考えを示した。

　「日本側がこれまでに表明した基本方針や対外説明を踏まえて、アメリカ側において解釈したものであるということであった。野田首相の発言そのものを引用しているわけではなくて、訂正までは求める必要はない」－藤村長官はこのように述べ、交渉で「全てをテーブルにのせる」と野田首相が首脳会談で発言した事実はないが、これまでに日本側が表明してきた基本方針などを踏まえてアメリカ側が解釈したものであり、訂正を求める必要はないとの考えを示した。

　この問題については、野田首相も１５日の参議院予算委員会で、アメリカ側に訂正を求める考えはないことを示した。