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政府、福島市大波地区のコメ出荷制限を指示

2011年11月17日 18:31
政府、福島市大波地区のコメ出荷制限を指示

 福島市大波地区でとれたコメから国の暫定規制値を超える放射性セシウムが検出された問題で、政府は17日午後、大波地区のコメの出荷を制限するよう指示した。コメの出荷制限は初めて。

 福島県などの検査によると、福島市の旧小国村にあたる大波地区で収穫された玄米から、国の暫定規制値(一キロあたり500ベクレル)を超える一キロあたり630ベクレルの放射性セシウムが検出された。

 福島県産のコメは、収穫前後の2回にわたって検査が行われていた。県は先月に「安全宣言」を出したばかりだったが、農家が自宅で保管していたコメの安全性を確かめるため自主的にJAに持ち込み、検査したコメから高い値のセシウムが検出されたという。

 今回検出された値は玄米の状態だったが、福島県は「白米の状態では規制値を下回る300ベクレルであった」と発表している。また、大波地区ではこの2か月で検査が3回行われたが、セシウムの値は28~136ベクレルといずれも規制値を下回っていた。

 県は今後、大波地区の154戸全てを検査することにしている。

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