石破首相が「外交デビュー」 韓国・尹錫悦大統領と会談
石破首相は解散から一夜明け、ASEANとの首脳会議などに出席するため、初めての外国訪問としてラオスを訪れています。
石破首相はつい1時間ほど前に韓国の尹錫悦大統領と会談し、「大幅に改善した日韓関係をさらに発展させたい」などと述べました。会談では、北朝鮮情勢で意見交換するほか、トップが相互に訪問するシャトル外交を続ける事で合意したとみられます。
今回、石破首相としては「外交デビュー」となったわけですが、午後1時から行われたASEANとの会議では、この地域で覇権的な動きを強める中国を念頭に「威圧的な活動を深刻に懸念している」と中国をけん制しました。
その中国のナンバー2・李強首相との首脳会談が、このあと日本時間午後7時半ごろから予定されています。日本側からは、中国軍機の領空侵犯への「強い懸念」を伝えます。また、中国の深センで日本人男児が刺殺された事件で強く抗議をするとともに事実解明を求めます。
「言うべきことは言う」一方で、関係改善に向けた糸口をどこまで探れるかがポイントとなります。ある外務省関係者は、「中国はトップと話さないと国は動かないし、問題解決しない」と話しています。
石破首相としては来月の習近平国家主席との首脳会談の実現に向け、環境を整備したい狙いです。