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日韓首脳が会談へ 従軍慰安婦問題が懸案に

2011年12月18日 1:05
日韓首脳が会談へ 従軍慰安婦問題が懸案に

 日韓首脳会談のため、韓国・李明博大統領が17日、京都に到着した。従軍慰安婦問題が両国間の懸案として急浮上しており、両首脳は難しい対応を迫られている。

 野田首相は今回、李大統領を迎える場所に京都を選んだ。関係者は、個人的な信頼関係を強めたいという狙いがあると話している。

 首脳会談では、日本と韓国に中国を含めた経済連携に向けた議論が主なテーマになる。しかし、先日、韓国の日本大使館前に従軍慰安婦問題を象徴する少女の像が設置されたことで、この問題が焦点となってきた。日本との関係に配慮してきた李大統領だが、首脳会談で取り上げなければ、韓国国内で批判を受けるのは避けられない情勢となっている。李大統領は「この問題を私たちが解決しなければ、日本は永遠に両国間の懸案を解決できない負担を持つようになるだろう」と話している。

 野田首相にしても、日本政府は慰安婦をめぐる賠償問題は解決済みとの立場で、慰安婦問題が議題になれば、難しい対応が迫られる。

 経済連携と歴史問題という2つの課題をどう克服するのか、2人の手腕が試されている。