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金総書記死去 政府、情報収集に全力

2011年12月20日 1:17

 北朝鮮とは国交が断絶しているため、北朝鮮・金正日総書記の死去を受け、日本政府は、北朝鮮と国交のある国を通じての情報収集に全力を挙げている。

 ある首相官邸関係者は「軍部が動いたなどの情報はない。故金日成主席が死去した時も3年間は喪に服していたし、北朝鮮の国内情勢は今回も当面、落ち着くのではないか」と話している。

 一方で、拉致問題について、ある外務省幹部は「金正日総書記が死去したからといって、すぐに情報が出てくるような類の問題ではない。粘り強い作業が必要だ」と述べ、拉致に関連する情報収集の難しさを指摘している。

 日本時間20日未明には、アメリカ・ワシントンで玄葉外相とアメリカ・クリントン国務長官が会談を行う。当初は主に在日米軍再編問題や経済問題を話し合う予定だったが、今回の事態を受けて北朝鮮に関する協議に多くの時間が割かれ、今後の連携を確認するとみられる。