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施政方針演説で“一体改革”実現の決意表明

2012年1月24日 17:00
施政方針演説で“一体改革”実現の決意表明

 消費税増税を最大の焦点とする第180通常国会が、24日に召集された。野田首相は就任後初めてとなる施政方針演説を行い、消費税増税を柱とする「社会保障と税の一体改革」を実現する決意をあらためて表明し、野党の協力を求めた。

 野田首相「『与野党が信頼関係の上に立ってよく話し合い、結論を出し、国政を動かしていくことこそ、国民に対する政治の責任であると私は信じます』。これは4年前、当時の福田首相が、この演壇から与野党に訴えかけられた施政方針演説の一節です。今、求められているのは、重要な課題を先送りしない『決断する政治』です」

 野田首相は「『決められない政治』からの脱却を目指す」と宣言し、福田元首相や麻生元首相の演説を引き合いに出した。対立政党の演説の引用は極めて異例だが、これは野田首相自身の意向だという。

 さらに、この国会で最大の焦点となる、消費税増税を含む社会保障と税の一体改革について、野田首相は年度末までに関連法案を国会に提出する方針を表明し、野党の協力を重ねて求めた。

 一方、自民党など野党側は、衆議院を解散して信を問い直すべきだと主張するなど、対決姿勢を強めている。通常国会は衆議院解散の可能性もはらみながら、緊迫した展開が続くことになりそうだ。