「103万円の壁」「教育無償化」で動きは… 予算“タイムリミット”迫り与野党の攻防激化
国会は来年度予算案の修正をめぐり、与野党の“キーマン”が水面下で交渉を行うなど、山場を迎えています。野党側からは「ダメなら反対、それだけだ」との声も上がるなど、与野党の攻防が激化しています。
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20日午後、国会近くで動きがありました。
記者(20日午後3時ごろ)
「幹部同士の協議の裏では、維新のキーマンが自民側と秘密裏に会合を行います」
日本維新の会の“キーマン”が、自民党側と接触していました。予算の年度内成立の“タイムリミット”が迫る中、水面下の交渉も活発化しています。
“高校授業料の無償化”をめぐり、与党側は維新の要求を受け入れ、大枠では合意。しかし、維新側は社会保険料の負担軽減をめぐり、さらなる譲歩を求めるなど、詰めの調整が続いています。
維新は“予算賛成”の決断を下すのか。
日本維新の会 前原共同代表(20日午前)
「過去、わが党だけにかかわらず、合意文書で反故(ほご)にされたケースは枚挙にいとまがないと思うんですね。合意文書というものが(役員会で)認められるものになれば、それは賛成を前提としているものになる」
そして20日も協議が行われました。与党側は維新の意見を反映した「合意文書案」を示しましたが、合意には至らず。20日夜、再び協議する予定です。
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一方、年収「103万円の壁」をめぐっても動きがありました。
国民民主党 玉木代表(役職停止中)(20日午後3時ごろ)
「報告は受けてますけども、現場の交渉は現場に任せていますので」
予定されていた与党側と国民民主党の協議が、突如延期になりました。自民党は「103万円の壁」を引き上げる「新たな案」を提示していますが、国民民主側は不十分だと反発。ギリギリの交渉が続いています。
こうした状況に、国民民主の幹部は「向こうの回答待ち。ダメなら反対、それだけだ」としています。
合意か、それとも決裂か。攻防が激化しています。