安倍派会長代理の下村氏、人事めぐり岸田首相をけん制
自民党の下村博文前政調会長は11日、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、自民党の最大派閥の安倍派について、当面は安倍元首相の後任の会長を決めずに、複数の幹部が率いる形になる可能性があるとの考えを示しました。
安倍派の会長代理を務める下村前政調会長は、銃撃され死亡した安倍前首相の後任の派閥会長について、「すぐ今日、明日、決めることではない。丁寧に皆さんの意見を聞きながら集約していこうということになっていくと思う」と説明しました。
その上で、当面は会長を置かずに複数の幹部で率いる「集団指導体制」について、「そういうこともあると思う」と述べました。
一方、来月以降に岸田政権が行う内閣改造・党役員人事に関して、下村氏は「安倍氏や安倍派は、自民党のコアな保守の人たちをつかんでいた。それを疎んじるようなことになったら、保守の人たちが自民党から逃げるかもしれない」と指摘しました。
下村氏はまた、「必ずしも安倍さんが亡くなったことが岸田さんに都合がいいかは、『逆になることもある』と考えて、人事を配慮してもらう必要がある」とけん制しました。