岸田政権に“痛手” 規正法改正案このあと採決、維新が一転して反対へ
自民党は政治資金規正法改正案を参議院の特別委員会で採決したい考えです。先ほどまで岸田首相が出席し、質疑が行われましたが、異例の展開となっています。中継です。
採決をめぐって、一度は衆議院で自民党案に賛成した日本維新の会が、参議院では反対するという強硬姿勢に転じました。
日本維新の会・馬場代表「要はですね、我々がたらした、くもの糸をですね、岸田政権、岸田総理が自ら切られたと」
日本維新の会は、党首会談で合意した調査研究広報滞在費=旧文通費の今の国会での見直しについて、自民党が応じない姿勢を示したため、反対に転じました。
日本維新の会・音喜多議員「旧文通費に対する世論の期待は大きく、ここで結論を先送りすることは、重大な国民に対する裏切りです。もし、このご答弁がいただけなければ、我々は速やかに、この後、総理に対する問責決議案を質疑終局後に、提出をさせていただきます」
岸田首相「制度の詳細について、各党各会派で早期の合意を得て、必要な立法措置が講じられるよう誠心誠意、対応していく所存であります」
維新はさらに、岸田首相の問責決議案を参議院に提出しましたが、この後、政治資金規正法の自民党案は与党の賛成多数で委員会で可決され、19日の本会議で成立する見通しです。
維新の態度には、同じ野党の立憲民主党幹部も「ご乱心だ」など冷ややかな見方を示しています。
ただ、求心力が低下している岸田政権にとっては痛手と言えます。岸田首相は先ほどから、関係が悪化している麻生副総裁と2人きりで都内のホテルで夕食を取っています。
会期末まであと5日、厳しい政権運営の打開策は見えない状況が続きます。