自民党、憲法改正原案の提出見送る方針 今国会中は規正法改正案の審議優先
憲法改正をめぐり、自民党は、今の国会中の憲法改正原案の提出を見送る方針を固めました。岸田首相が目指す、9月の自民党総裁任期満了までの憲法改正は事実上、難しくなりました。
衆議院の憲法審査会が、13日、開かれ、憲法を改正して大規模災害などの際に国会議員の任期を延長できるようにする、いわゆる「緊急事態条項」などについて議論を行いました。
自民党や日本維新の会などは「緊急事態条項」の条文案を作成するよう主張していますが、立憲民主党などは作成するなら全ての法案審議に応じないと、強く反対しています。
こうしたこともあり、自民党は政治資金規正法改正案の審議を優先するため、6月23日までの今の国会で、条文案を作成し、憲法改正原案を提出することは見送る方針を固めました。これにより、岸田首相が目指してきた9月の自民党総裁任期満了までの憲法改正は事実上、難しくなりました。