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少子化対策の財源「先送り」批判で?……「年末までに結論」を急きょ削除 追加5000億円の中身に「やらないと選挙ヤバい」

2023年6月2日 10:29

政府の少子化対策を巡り、新たな動きがありました。突然示された追加予算の5000億円の中身とみられる政策が明らかになり、「支援金制度」新設などの「財源の基本骨格」も示されました。岸田首相は、先送りや負担増への批判を意識しているようです。

■教育費の支援拡充など「前倒し」指示

有働由美子キャスター
「(政府の)少子化対策で年3兆円とされてきた(追加)予算に、突然5000億円が上積みされた件で、この中身が分かってきました」

小栗泉・日本テレビ解説委員
「岸田首相は1日、高等教育費のさらなる支援の拡充、子どもの貧困と虐待の防止、障害児や医療的ケア児に対する支援策を、前倒しして充実させるよう指示した、と言っています。つまりこれが、追加の5000億円分に当たるということのようです」

有働キャスター
「首相のリーダーシップでこうした政策が充実していくのはいいですが、これは本当にできるのか、財源は大丈夫なのでしょうか?」

■「支援金制度」創設で新たな負担は?

小栗委員
「その点、首相は『財源の基本骨格』を示すと言っています。1 日夕方に開かれた会議では、歳出削減を進める、既に定まった予算を最大限活用する、経済成長への取り組みを先行させる、消費税などの増税はしない、といった項目が示されました」

「また社会保険料については、その仕組みを通じて集める『支援金制度』を新たに作るが、追加の負担にはならないよう目指す、としました」

有働キャスター
「予算の最大限の活用は当たり前ですし、『支援金制度』も本当に負担は増えないのでしょうか?」

小栗委員
「他の保険料を減らす工夫をすればプラマイゼロということで、実質的な負担増にはならないという考えのようですが、経済界からは『解けない方程式を並べている』という冷めた声も上がっています」

■廣瀬さん「高い目標ほど『糸口』を」

また首相は 1 日、「財源議論の先送りではない」と強く否定しました。ある関係省庁の幹部によると、先送りの批判を避けるため、1日朝まで素案に書いてあった『予算、財源を一体的に検討し年末までに結論を得る』という文言が削られたということです」

廣瀬俊朗・元ラグビー日本代表キャプテン(「news zero」パートナー)
「リーダーは『普通は無理でしょ』という高い目標を掲げる時に、どう実現するのか具体的な糸口を見せないといけませんが、今回は全くできていません。我々が一歩踏み出せるように具体的にしっかり示してほしいですね」

有働キャスター
「いいことだけ目の前にぶら下げて、負担など都合の悪い話はあいまいになる。これは選挙前あるあるな感じですが...」

■野党は批判「有権者を愚弄している」

小栗委員
「自民党の中堅議員は『選挙前に負担増を言えるわけがないでしょ』と言います。教育問題に詳しい自民党の関係者は『(日本)維新(の会)が高校無償化を掲げているので、自民もやらないと選挙がヤバい、と急きょメニューが追加されたみたいだ』とみています」

「野党側からも批判が上がります。立憲民主党の安住淳国対委員長が『3 兆 5000 億円ものお金をどこから持って来るのか(示さず)、甘い水だけ飲んでくださいというのは有権者を愚弄している』と指摘しています」

有働キャスター
「少子化で安心して産みやすい、育てやすい社会をつくるはずが、どんどん不安になるのはなぜでしょうか」

「もし選挙があるなら、その前に正直に(財源や負担についても)出してほしいし、野党の皆さんも批判するなら、今具体的な対案を堂々と国民の前に出して議論してほしいと思います」

(6月1日『news zero』より)