野田首相は４日の参議院予算委員会で、消費税増税法案の採決では民主党議員に党議拘束がかかるとの認識を示した。

　自民党・宮沢洋一議員「党議拘束がかかっているという判断でよろしいですね」

　野田首相「党議として決定したと思うので、国会の中で党議（拘束）をかけるかどうかという判断はありますが、基本的には党議（拘束）はかかるものだと思います」

　この発言は、消費税増税法案に反対する意向を示している民主党・小沢元代表に近い議員らをけん制したものとみられる。

　また、野田首相は４日夜、「ＮＨＫ」の番組に出演し、消費税増税法案の審議について「これ以上先送りすることは許されない」と述べ、あくまで今の国会での成立を目指し、次の国会での継続審議は考えていないと強調した。

　こうした中、小沢氏に近い４人の政務３役が先週に提出した辞表は、持ち回り閣議で受理された。一方で、中塚内閣府副大臣らが消費税増税への賛成を明言するなど、小沢氏に近い議員の中でも対応に違いが出ている。